ゲームレビュー ファイナルファンタジー12 インターナショナル ゾディアックジョブシステム


amazon/PS2
タイトルファイナルファンタジーXII
インターナショナル ゾディアックジョブシステム
機種PS2
発売日2007年8月9日
開発スクウェア・エニックス
販売スクウェア・エニックス
総プレイ時間約80時間
トロフィー/実績取得率-
個人評価ランクB

~今までのゲームレビューリスト~







 世界観やストーリー


今作は過去にスクウェアから発売された

ファイナルファンタジータクティクスやベイグランドストーリーと

共通の世界観のイヴァリースが舞台になっておりますが

イヴァリース作品の過去作が好きだった人は勿論、剣や魔法が合う中世的な

ファンタジーらしいファンタジーな世界が個人的にはとても好印象です。

またFFらしさと言える機械の要素も今作には出てきますが

ファンタジー世界との融合も、余り違和感なく溶け込んでるかと思います。


FF6からファンタジーからの路線変更がみられ

正直、FF7とFF8の近代風な世界観がそこまで好きになれず

FF9でファンタジーっぽさになったと思えばFF10では東洋っぽい雰囲気になり

剣と魔法の世界に飢えていた自分にとってはFF12の世界観はとても好きです。

勿論FF7~10もそれぞれの良さはありますが。


ストーリーに関してはFFお馴染み?の帝国軍と解放軍(反乱軍)の

政治的な情勢や思惑やまた神々との話しも絡んできたり

大筋は分かり易いですが、細かいところまで理解しようとするとややこしいです。

ただFFシリーズの中で珍しく絶対悪というのが敵では無く

それぞれの事情や思惑でストーリーが展開される作品になっています。

それを魅力と感じるのか物足りないと感じるのかは個々の趣向になってきますが…。



キャラクターも世界観とマッチし惹き立てるキャラばかりで

無印版ではセリフが空耳でネタにされる事もありましたが

インタ版では全部英語なので自然に感じ雰囲気もバッチリです。

よくFF12の主人公ヴァンは空気で作中主人公と名乗っている

バルフレアの方が主人公っぽいと目にします。

たしかにバルフレアは発言や行動は、まさに主人公になってしまい

ヴァンの印象は非常に薄くなってしまっているのですが

私見としては等身大の若さは良く表現されており

またPTの雰囲気を保つ地味ですが非常な重要なポジションにいるかと思われます。

仲間は過去のしがらみからの脱却が主にテーマになっている風にみられますが

ヴァンに関しては、心理描写やきっかけ等、明確に描かれていないので

印象が薄くなってしまっているようにも思えます。

ヴァンは決して空気じゃないとは言っても

個人的にはやはりバルフレアとフランがとても好きでした。



 システム等


FF12の特徴は何と言っても3DMAPで構築された準オープンワールドと

今までのエンカウント式のコマンド選択のATBでは無く

シームレスのアクティブディメンションバトル(ADB)及びガンビットシステムの2点です。

準オープンワールドとしたのはMAP区切りになっているからですが

MAP移動に関しては切り替えがスムーズなので、不自然さやロードによるストレスもないです。

結構な広さとMAP数があり、移動が大変なのですが

お馴染みのチョコボを借りて早く移動したり、テレポクリスタルと呼ばれる

セーブポイントからワープ出来たりとオープンワールドでは当たり前とされる

高速移動やロケーション移動などFFらしく組み込まれています。

時には移動がめんどくさいですが広大なMAPを散策したり

未知の地域に行ったりするのはやはり楽しく旧来のRPGのワールドマップ移動を

正当に進化した形になっているかと思われます。



ADBに関しては名前は変わった物の、従来のATBにフィールドを自由に移動出来る

という物で、またガンビットシステムはシームレスバトルにおいて

コマンド式だとシームレス及びフィールドを移動出来る要素が活かされない為

味方AIの行動を指定出来、スムーズな戦闘が行えるようになっています。

勿論、ガンビットをオフにも出来ますし、コマンド指定も出来るので

一々何回も全味方の行動指定をしなくて済むのでとても楽です。


またこのガンビットシステムが最初は取っ付きにくい物の

慣れてしまえばとても面白い要素であり

条件と行動で味方キャラの行動の指定など色々と組み替えたり

上手く立ち回ってくれるように試行錯誤しながら

ガンビットを組むのは非常に楽しいです。

別ゲーですがDQ10の味方の行動AIが非常にアホ過ぎなので

DQ10にも欲しいと思った機能ですw

MMORPGにはお馴染みですが、敵のヘイトが存在しヘイトコントロール

する必要があるので攻撃と守りをリアルタイムで行い従来のRPGと違った戦闘が楽しめます。



 寄り道要素など


FF12はストーリーだけをプレイしていたら然程時間は掛からず

また印象としてもイマイチに感じるかもしれません。

ですが寄り道要素が結構用意されており

依頼され特殊な敵を倒すモブハント、隠し召喚獣や通常では行く必要がない

高LVダンジョン、サブイベント、レア素材を売って交易品から強装備の入手など

FFお馴染みの要素からMMORPGっぽさがある物など寄り道要素が

ストーリーよりもこのゲームの魅力な気もしてしまいます。






FFの中でも大分異色ではあり、また世代交代を髣髴とさせる

システム等が組み込まれていますが無印、インタ版含め

ちょっと残念に思う点もちらほらあります。

ただこれは発売当時でしたら感じなかったかもしれませんが

幾つか他のゲームをプレイした今だからこそ思ってしまうことなのかもしれません。



 操作性に難点


今作では3Dフィールド故にカメラ操作が導入されてるのですが

カメラがリバース固定になっており変更も出来ないのが

人によっては大変ストレスを感じるのではないでしょうか。

アクションゲームでは無いのでカメラによる致命的なミス等は起きないですが

NPCを探したり、フィールド探索する等、多用する際にはきついです。

通常か固定切り替えの設定を出来るだけで解消できるのにそれすら無いのが残念。


別の難点ですと○ボタンの役割が決定は勿論

アイテムを拾ったり、オブジェクトを調べたり

戦闘中では○ボタンを押すことによってコマンドウィンドを開くなど

様々な場面で使うことになるのですが同じボタンを使うことで

戦闘中、アイテムを拾いたかったかったり、敵が強いので扉を開けて

逃げよう等した時に、対象のボタン決定の当たり判定が狭いせいもあり

ちゃんと機能せず、コマンドウィンドばかり開いてしまいストレスを感じる事が

多々ありました。これも、もう自分で書いてますが判定大きくすれば

良いだけの話しなのに、細かい所まで操作性の配慮がされていないのが

残念な点の1つでした。



 ガンビットに難点


ガンビットですが1人辺り12個用意されており

条件と行動を指定出来るんですが

通常の敵とボスでは勿論組むガンビットは違いますし

ボス戦でも的確なガンビットを組んで戦うのは楽しいですが

通常敵、ボスに関わらずガンビットを総入れ替えしなければならない時などは

全部手動で入れ替えていくので非常にめんどくさいです。

複数のリストに登録しておいて切り替え出来る機能でもあれば良いのですが

そんなのはございません。カメラや○ボタン同様ちょっとの事で

解決出来るのに、痒い所に手が届かない感は非常に残念です。

またガンビットを組んでも味方が離れた場所にいると

ガンビット通りに行動しない事があったりする事もあり残念に感じる部分もありました。



 色々な投げやり感


ストーリーやその世界観、設定などかなり練り込んでありますが

実際プレイするストーリー的にはかなり、あっさり感が強いです。

またラストダンジョン及びラスボスも手抜き感が否めなく

難関なラストダンジョンを抜けて強いとは言えないけど

あの宿敵と対決だ!というのがFFの通例でしたが

FF12に関してはラスダンはほぼ1本道で敵を無視したら数分でボスまで辿り着き

ラスボスも対して印象を残さず死んで?行きました。

FF10が賛否両論ではありますが、かなりストーリー重視になっていただけあって

その対比であっさり感がより強く感じてしまうのかもしれません。



 隠し要素が隠れすぎ


個人としてはFF8やFF10の召喚獣を探したり

FF9のここ掘れチョコボなどの隠し要素は好きでしたし楽しめました。

FF12にも隠し要素はあるのですが、あるというより

ノーヒントばかりで攻略本やサイトを見ないでプレイすると

気付かないような物が多すぎて最早自社販売のアルティマニアを売りたいが為に

多くしたのでは無いかと邪推してしまうほどです。

メニュー等にサブイベントを受けていますよ的な物が表示されているならまだしも

サブイベントの発生条件が分からなかったりフラグが立ってるのかどうかすら

良くわからないものもありFC時代に逆行した気分になりました。

FC時代などのMAPの広さやNPC数と比べ

FF12ではMAPもNPC数も多いので膨大な世界から探すのはかなりの苦労です。



 トレジャーがダメ


FF12は通常のRPGの宝箱に該当するのがツボみたいな形をした

トレジャーと呼ばれる物が存在するのですが

こいつがまた曲者で、上記に書いた隠し要素にも通ずることですが

出現確率があり100%の物もあれば50%の物

低確率だと1%やインタ版の最強武器とされる隠し装備のザイテングラートは

そのトレジャー自体透明で見えないときてます。

またトレジャーが出現しても、そこから取れるアイテムも

確率変動で変わったり、ダイアの腕輪というアクセサリーを

装備しないと取れなかったりと非常にややこしくてめんどくさいです。


強い装備に関しては勿論出現確率は低いですし

高威力や使える魔法や技などもトレジャーからなどなので

ライセンスボードでスキルや魔法の存在は知ってても

どこにあるのかが分からないなんてザラです。

出現確率が低いトレジャーなんて偶然発見では無い限り

自力で見つけるのに普通にプレイしていて気が付くわけ無いだろ!と思いました。

これもアルティマニア買えって事なんですかね…。


ザイテングラートの隠し武器防具は、まぁチート級の装備なので

それくらいの処置でも良いかと思うのですが

無印版は分かりませんが、インタ版なんて使える技の殆どが

トレジャーからですし取らないと前衛なんて『たたかう』しか出来ませんし

技が見つけられないと折角のガンビットシステムが活かしきれないのは

残念な点かと思いました。


 インタ版の残念な所


無印版を実際にプレイしていませんが

サイトなど見て無印と比べ残念なところがいくつか。

まずライセンス(ジョブ)が変更不可な点。

無印版にて全員ライセンスが取れてしまい個性が無いと

言われてかインタ版ではライセンスが最初に決定した以外変更不可になってますが

確かに、各職の役割分担する作りにはなりましたが

それによって弊害も出ており、例えばライセンスが1種なので

LV50くらいになるとライセンスボードが全て埋まってしまい

LV上げ以外キャラを成長させる楽しみが無くなってしまっています。

また普通ならば白魔は最低1人入れるかと思いますが

白魔の回復の代用が他職では難しく白魔を選んだキャラばかり使う事になり

キャラ使用の偏りが出たりします。

選んだ職によっては難易度が変わってきて、破壊系の技を覚える

ジョブが1人もいなかったら、恐らく隠しボス系は勝つことは非常に困難です。

周回プレイを推奨してか強くてニューゲームや弱くてニューゲームなんかも

クリア後に選択出来ますが、もっとシステム的な作りでどうにか解決出来なかったんでしょうか。

例えばライセンスを埋めたらジョブチェンジ出来るとか

3種までジョブチェンジ可とか制限を付ければ良かったんじゃ…とか

素人なりに思ってしまいます。


それと個人的に一番ダメだったのが状態異常の「ウィルス」に関して。

ウィルスは最大HPの上限が減っていくというもので

例えば戦闘不能にされてしまい蘇生してもウィルス状態だと

HP1で蘇生して死んでも解除不可、回復してもHP1のままという

嫌な状態異常の1つなのですが、これが一定の時期から敵が使ってきたり

罠で設置してあったりします。

この状態異常の回復手段がセーブクリスタルに触れて回復するか

専用の解除アイテムC9H804を使って解除するか魔法のリプートというのを使って解除するかの

3つになるのですが、セーブポイントが近くにあるなら

クリスタルでなんの問題もありませんが、そう近くにいつもあるとは限りません。

まずアイテムに関しては通常では余り使用しない

有料の飛空艇移動でしかも「ゆっくり移動する」を選択し飛空艇内のショップで買うしかありません。

ただ飛空艇内のショップは航路によって販売するアイテムが違うので

ピンポイントでここに売ってるのを自力で発見するのは難しいです。

またリブートの魔法に関しては、これは上記に書いたトレジャーで

取得出来る物で、しかも出現確率が20%とこんなの普通にやってて見つかる訳ないだろ!

と一番腹が立った仕様かもしれません。







総括

FF2の戦争中心の反乱軍の話しやFF8の独特なシステムなどを

合わせた作品な気がして両方が好きな人はFF12は好きになれるのではないかと思います。

自分はオープンワールドやMMORPG要素っぽいオブリビオンやゼノブレイドを

先にプレイしたので凄い衝撃は受けなかったのですが

発売当時プレイしたのであれば、システムの難解さや進化の具合に戸惑うかもしれませんが

物凄いゲームが出たんだと思ったかもしれません。

戦闘の奥深さや戦略を考える楽しさ、探索要素などやり応えがある面白いPRGでした。

まだ未プレイですがFF12でこれだけの物を作っておいて

FF13で一本道と比喩される物になってしまったのは非常に惜しい気がします。


またもし現在未プレイで無印版かインタ版のどちらかを悩んでる人がいるならば

自分は無印版を先にプレイする事をお勧めします。

上記に書きましたが成長させる楽しみが減ったり、未プレイヤーだと

選択に困るライセンス選択、何よりインタ版の4倍速度移動に慣れてしまうと

無印を遊ぶ気が起きなくなる速さなので無印版をやって、さらにやり込みたい等

思ったなら次にインタ版をプレイするのがいいんじゃないかと思います。





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