真のプロデューサー力が試される ゲームレビュー 『アイドルマスター プラチナスターズ』

imasPS.jpgタイトルアイドルマスター
プラチナスターズ
機種PS4
発売日2016年7月28日
開発バンダイナムコスタジオ
販売バンダイナムコエンターテインメント
総プレイ時間約56時間
トロフィー/実績取得率47%
個人評価ランクD

~今までのゲームレビューリスト~










 グラフィックが超絶進化

自分がアイドルマスターに出会ったのは2009年のこと。
CSではDS版を除き、全てプレイをしてきて、はや7年が経ちました。
2015年の10thライブにPS4での「アイドルマスター」が発表された時
新ハードによるアイマスがどんな物になるか心躍らせていました。

初代から続くアイマスは2.5次元と称される
3Dモデルながらアニメのようなキャラクターや動きを表現する
トゥーンレンダリングが使用されており、素晴らしかったのですが、
プラチナスターズでは新技術の「ヴァリアブルトゥーン」というものが使われています。

細かい技術面までは突っ込んだ話は出来ないのですが
端的に言えば、キャラのモデリングが新規になっただけではなく、
キャラクターの動きの滑らかさと表情の良さ、髪の毛や衣装の動きが凄いです。

アイドルマスター プラチナスターズ_20160802011212


そしてトゥーンレンダリングでは、どうしても「のっぺりさ」というものが
拭いきれていなかったのですが、今作にあたっては
キャラの陰影や凹凸、丸みなどの表現が素晴らしく
プラチナスターズを見てから、過去作の2やOFAを見ると
あの素晴らしいと思っていたキャラクターに違和感を覚えてしまうほど
キャラモデルの出来は素晴らしいの一言に尽きます。



makoto_imas2.jpg

アイドルマスター プラチナスターズ_20160802012731
以前ブログ用に撮影したアイマス2の時の画像が出てきました。
上がアイマス2で下がプラチナスターズです。
違いを比べると一目瞭然!



PVが公開され始めた時、アニマスキャラに
目が慣れていたせいもあって
新規モデルなのにアニマス基準じゃないのかよ!と
思っていましたが、新モデルは凄く良いです!
過去の自分をぶん殴ってやりたいくらいです。


 アイドル育成ライブゲーム

表題のジャンルになったプラチナスターズですが
今までの「アイドルプロデュース」と一貫されてきた
ジャンルから「アイドル育成ライブゲーム」と、どう変わったのか。

初代から徐々に薄れていったものの
レッスン、営業、ライブをアイドルとクリアーしていき
トップアイドルという目標に辿り着くという
形は変わってきたけれども「シミュレーション」という
基盤は変わらず続いてきました。

今作に関しては「ライブゲーム」と書かれている通り
ひたすらライブを行う趣旨になっており
言うなれば、申し訳程度のアイドルのレッスンとコミニケーションが付いた
音ゲーになっています。

2の頃から、その片鱗は見えてきており
L4U、シャイニースター、マストソングと
完全に音ゲーとして出たものもあるので
そこに辿りついたのは、シミレーションゲームとして
好きだった自分は残念でありますが、
題材の親和性、親しみやすさ、華やかさを見れば
仕方がないと思えたりもします。

そのライブに関しては、上記でモデルの素晴らしさを
述べましたが、ライブに関してもグラフィックは素晴らしいです。
アリーナでのライブはサイリウムの数が凄く
2015年にあった10thライブを思い出しますし
衣装の光沢など、今までの作品とレベルが違います。



makoto_imas2_02.jpg

アイドルマスター プラチナスターズ_20160806011411
場面が違い過ぎますがこれも上がアイマス2で下がプラチナスターズ



特定のアリーナライブのアンコールで
13人が並んで歌って踊っている姿は壮観です。

ライブの音ゲーの方は完奏するだけなら
難易度としてはヌルい方です。
マストソングがおかしかったんや…。



さて待望の新ハードでのアイドルマスター。
その圧倒的なグラフィックの進化により
度肝を抜かれ、序盤は楽しかったです。

ただ、上記に述べていたのは「グラフィックは素晴らしい」という点のみ。
プラチナスターズは、とんでもないゲームでした。
それは…訓練されたプロデューサー以外お断りという事です。




 キャラの掘り下げが皆無

アイマスという作品を買うということは
何かしらの過去作品やアニマスを見たというのが
大多数であるという事であるというのはわかります。

ある程度のキャラの特徴、性格、背景がわかっているという
前提なのか、別路線の音ゲーを除き
今までの作品の中で圧倒的にコミュが少ないです。

DLCを買うという手段を除き、作品を追う事に少なくなっていき
各キャラクターとのコミュを非常に楽しみにしている
自分は毎回落胆していっていたのですが、
今作に関してはランクアップ後とランダムで出てくる数種のコミュしか存在しなく、
残念で仕方がありません。

コミュの質としては申し分はないのですが
各キャラクターと触れ合うことで、好きになったり
さらにそのキャラクターに対して魅力を感じる1つがコミュだと思ってます。

前述した、何かしらの作品に触れた人が買うという前提だとしても
近年アイマスと出会ったプロデューサーは
アイマスのキャラクターが、どれほど魅力的なのかというのが伝わり難いですし、
この機会に作品を遊んでみようと思った
新規プレイヤーだと、何故このキャラクターが
こういう発言をしたのか、どういう背景があったのかというのが
恐らくさっぱり分からないと思います。


 単調なゲーム内容

最初は、進化に驚き楽しんでいたのですが
ランクDを超えた辺りから、ランクアップに時間がかかるようになり
やる事と言えば、ひたすらライブを行うしかなくなってきます。

レッスンや営業もありますが、低ランク帯ではやる意味が無いに等しく
兎に角ひたすらライブ。

ライブで使用する曲はプロデューサーのLvが上がると
増えるのですが、プロデューサーLvも途中から停滞していき
ひたすら同じ曲をプレイすることになります。

また曲も今まで使われてきた曲ばかりで、
嫌いではないですし、聞く分にはいいのですが
プレイするとなると「またこの曲か…」と若干うんざりしました。
新曲の「ライブ革命でShow」は非常に好きになりましたし
OFAで買っていなかった「99Nights」も新鮮な気分で見れたのですが
その他に関しては…。

1キャラクターがエンドロールを迎えると
ホワイトボードに赤い星を貼っていくのですが
合宿所が映画の題材に近しいということで
全キャラエンドを迎えて星が揃った時
「MASTERPIECE」が開放されるのでは!?と夢を見ていた時期も自分にはありました…。

また合宿所で特訓をしてトップアイドルを目指すという
趣旨なのですが、OFAと同じく期限という概念が存在せず
永遠と合宿所で過ごすことになります。
アイドル達の修学旅行気分で過ごしている様子を
見ていると最初は微笑ましく思っていたのですが
年数が経っても、何も代わり映えがしない風景や行動が続き
ゲーム内で5年くらい全く同じ光景を見ていると
「こいつら5年もここに缶詰で何1つ不満も言わずどうなってるんだ…」
と、エンドレスエイトにも似た気持ちになってきて
単調プレイのせいもあり、ふと素に戻ってしまいました…。


 鬼畜な作業

そんな単調なプレイと時間を繰り返していく中で
大体30時間くらいプレイすると
目標であるランクBに到達し、全キャラのエンドロールを見れるようになります。
ですが、アイドルマスターの最高ランクは「S」です。

Aはまだ現実味があるのですがランクSになるには
鬼畜とも言える設定がされています。

ランクはファン数が一定に達するとランクアップが可能で
ランクBに必要なのは100万人です。
そしてランクSに必要なファン数はなんと「1000万人」!!
30時間で100万人で、最初の方は集めにくいという点も考慮し
効率プレイをしたとしても、残り900万人を集めるには
膨大な時間と単調な作業を繰り返さなければならないという
超鬼畜な作業が待っています。

また、各曲にはプレイ回数が一定に達すると
ランクが上がっていくのですが
このランクを上げないとライブで点数が稼ぎにくくなるので
最高ランクのレジェンドにするまで、
ひたすら同じ曲をプレイしていかなければなりません。
レジェンドに達しても、高ランクライブをクリアーするには使う必要があるので、
同じ曲を永遠とやらなければならないという苦行過ぎる仕様。
幾ら好きな曲でも限度というものがあります。

ついでに言えばトロフィーには全曲レジェンドにするという
内容もあり、1曲がレジェンドに達するまで200回。
DLC抜きで20曲あるので4000回プレイしなければならないです。
ライブ回数を稼ぐアイテムもあるので
実際はもっと少なくて済みますが、流石にこの回数は
飽きるとかいうレベルを超えています…。


今までの作品では初回キャラがトゥルーまで
到達するには20~30時間、他キャラは1キャラ10時間前後という
プレイ時間だったと思いますが、何故今回そんなに鬼畜な仕様なのか…。

それは、「課金アイテム」の存在です。
アイマスと言えば重課金で有名で、勿論今作もあります。
ただ課金しなければゲームクリアが不可能な物ではなく
あくまで好きな人が買えば良いという認識で
周りが言うほど酷いと思うものでも無かったです。(2くらいまでは)

今作からはDLC以外にもライブ終了後の
アイテムドロップを確定させる「Pドロップ」という
課金アイテムがあります。

このアイテムはどこで使うかというと
期間で配信される「DLライブ」という物が行われ、
このDLライブでしかドロップしない衣装やアクセサリーがあります。

普通にプレイしていてはドロップが激渋で、
ここで「Pドロップ」を使う事でドロップが確定になるので
そこから限定アイテムを引く確立を少しでも上げるという物で、
ソーシャルゲームと似たような課金方法が導入されています。

この課金アイテムを買ってもらう為に
さっさとクリアーして辞めてもらっては困るという事で
上限を恐ろしく高く設けられているのではないかと思います。

補足しておくと「衣装」だけはやり込めば
入手だけは出来ますし、本当に欲しいと思う人だけ
課金するという根幹はブレてはいないのは確か。
CSのゲームの売上が悪い、開発費が高い、今までのDLCだけでは
ペイ出来ないという事で導入されたと思われますし
事情はわからないこともないですが、
それにしても単調なゲーム内容にランクSが険しすぎる設定で
課金云々の前に脱落するんじゃないかと思います。

と、言う事で長くなりましたが
新規やライトプレイヤーはお断り、
とてつもない苦行に耐えられ、訓練されたプロデューサーのみ
受け入れられる?とても鬼畜なゲームです。
プロデューサー歴7年の自分でも正直心が折れて
Sランクは諦めています。



■総評
音ゲーだったL4Uのバージョンアップ版と比喩されているのを見ましたが
正に自分もその通りだと思います。
L4Uはスカスカの内容にフルプライス+DLCという
結構残念な作品で、それに比べれば他の要素がある
今作はまだマシな方かもしれません。

自分はアイドルマスターは大好きです。
ただ「今度のアイドルマスター買おうと思うんだけどどう?」と
新規プレイヤーに相談されたら「やめておいたほうがいい」と言い切れます。
もし作品を未プレイならPSP版のSPかPS3版のOFAをオススメします。

ライブ革命でShowは本当に良いですし
99Nightsの踊りのモーションは神レベルだと思います。
進化したキャラクターは本当に可愛いですし
少ないですが、コミュは結構良いです。
ただそれだけの為に、このソフトを買う価値があると思える人だけにしか
購入者の満足度は得られないでしょう…。


あくまで「プラチナスターズ」であって
ナンバリングではないので、次こそは…!と自分の様に
思えるプレイヤーがどれだけ残ってくれるかどうかが心配になります。

アイドルマスター プラチナスターズ_20160731131305




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